~FC2BLOGランキングに参加しています~ 優倶楽部blog2006年01月
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サッカーJリーグ・川崎フロンターレと、TVドラマをこよなく愛する男のブログです。
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【レビュー】アンフェア(3)
 3回目にして初めて、「どうもテンポが今ひとつでダラダラした感じになってるな・・・?」と思ったら、演出が違う人(植田泰史)だった。緊張感の煽り方が全く足りず、従って先週私が小林義則の演出について誉めた緩急の使い分けも出来ていない。あまりにレベルが違いすぎるのは困ったものだ。

 ただ、今回の出来を演出のせいだけにするのはそれこそ「アンフェア」というものだろう。話の展開としても、これまで結構なハイテンポで飛ばしてきた物語が急停止した印象で、それは篠原涼子と西島秀俊のラブシーンに時間を割いたからかもしれないが、それにしても内容の薄さは否めなかった。そりゃまあ「ジェットコースタードラマ」ではなくちゃんとした「ミステリー」をやろうとしたら、これまでのペースで事件を起こしていくのはムリがあるが、それにしても犯人の予告では「次の殺人が最後」と言っていたし・・・出だしは快調でも途中からダラダラ、という「QUIZ」のような展開にはならないよう、お願いしたいところだ。
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テーマ:アンフェア - ジャンル:テレビ・ラジオ

【レビュー】輪舞曲(3)
 今回はTBSの「御大」生野慈郎が演出だったが、竹野内豊と石橋稜の、ネット上でのやり取りのシーンに唸らされた。画面上での単調な言葉のやり取りでも、見せ方一つであれだけ引き付けられるシーンになるとは・・・。最後のメッセージを消すところまで、あのシーンは全て演出の「力」が魅せたものと言えるだろう。いいモン見せてもらいました。

 話の展開としては、自首しようとした平田満が殺されることは見ている側にバレバレで、しかも物語の展開上竹野内豊にも分かんだろそんなことという内容なため、どう見たって殺されるのに(警察に保護されてても先週ウエンツ瑛士殺されたじゃん)自首を勧め、挙句殺されたと嘆いている竹野内豊の言動に感情移入することが出来なかった。石橋稜は一回も切れていない竹野内豊からの電話に不用意に出ちゃうし(初回参照)、ちょーっと今回は脚本(渡邉睦月)にほころびが目立ったかなー。杉浦直樹のセリフじゃないけど、小さなほころびからやがて大決壊とならないよう、頑張って欲しいところ。

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【レビュー】神はサイコロを振らない(2)
 いやー、みんな演技上手いね!・・・なんというか、誰一人としてスベる人がいないというか、このドラマを見ていると、ドラマの本筋とは関係ない、余計なところで「うんっ!?」と引っかからずに済むので、見ていて大変心地良い。まあ地味だけど。

 ・・・と、先週と同じオチを使ってしまったが(自爆)、まあそれはともかく、今回、最後に小林聡美が「自分のタイプとは全く違う山本太郎を(10年前に)私は好きになってしまった」と述べていたが、今回の小林聡美の行動―乗客を第一に考える、という自分の「原点」に戻ったもの―を見ていると、そうなるのがごく自然なことだろうな、というのが良く分かる。話の作りとしては良く出来たものだ。・・・ただ、まさか小林聡美が山本太郎と顔を合わせるのを避け続けていた理由が「10年経った自分の顔を見られたくないから」だったとはね。ちょっと笑ってしまったが、かわいげがあって面白かった。

 ただ、一つだけ気になったのは、佐藤東弥の演出。前回はファンタジーの部分を上手く作っていた点を誉めたが、今回は若干凡庸さが目立った。ぶっちゃけた話このドラマ、キャストも地味なら話も地味なのだから、演出はちょっと工夫しないと、「まあ面白いけど見なくてもいいか」となってしまいかねない。もう一ひねり、努力を期待したいところ。

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【レビュー】白夜行(3)
 今回、このドラマを見始めて初めて、山田孝之と綾瀬はるかの関係について「面白い」と思えたかな。というのも、これまで、山田孝之は綾瀬はるか(少女時代)を買春していた父親(平田満)をはずみで刺し殺した、というだけで、それ以外の「罪」は全て綾瀬はるかが背負ってきており、「共犯者」としても後ろ向きの姿勢ばかりでいい加減見ているこっちがイライラしてくる感じだったのだが、今回、初めて能動的に「共に罪を背負う」という関係になるきっかけが、綾瀬はるかがこれまで歩んできた人生に思いを向け、その彼女を守ろうとすることだった・・・ということが描かれており、初めて主体的な意志での「共犯関係」を結ぶようになったから。これがあって初めて、2人の関係に切なさが生まれる(「好きな相手を守ろうとして、罪を重ねる」という悲劇が明確に成り立つ)わけで、まあそのきっかけとなった教会のシーンで、暴れまくる綾瀬はるかを見ている山田孝之の心情を全てモノローグで語らせるやり方はどうかと思ったが、それなりに見ていて膝を打つものがあった。

 それと、もう一つ。今回は演出が那須田淳だったが、これまでの平川雄一郎の演出と比べて、街の雰囲気を出すための工場の炎や煙のカットが無く、かわりに街中のイルミネーションの十字架や、ラストの夕焼けなど、「キレイめ」な演出が目立った。演出の統一感という点で、今ひとつ。

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【レビュー】西遊記(3)
 いや、今回はなかなか良かったですよ。「諦め」とか「冷めた目線」とかじゃなくて、ポジティブに「良かった」と評価できる出来だったのではないだろうか。

 それは皮肉にも、おそらく視聴率的には不評であろう(ゲストも地味だったし)、「戦闘シーン」もない、「コメディ」部分もあまりない、結構シリアスかつ地味めな話だったから、というところもあるのかもしれないが、それ以上に、敵(石井愃一、悪役の常連ですがさすがの演技でした。お見事!)との会話の中で、描きたいこと=辛い現実と立ち向かい、明日を「夢見て」生きていくこと、という、前回同様直球勝負なテーマが上手に盛り込まれており、敵の言うことも一理あると思わせておきながら、それでも純粋(単純)なヒーローである香取慎吾の言動に納得させられれてしまう、という話の作りが絶妙だったからである。その合間では、深津絵里と母との対話でも、この点をより確かな形で見せてもいるし。

 単なる「子供だまし」に止まらない原作の西遊記のエッセンスを、今回は見事に取り込んでいたように思う。そう、良質な「子供向け」の作品というのは、大人が見ても感じるところのあるように出来ているものなのだ。今回のこのドラマには、少なくともその片鱗があった。是非とも、この路線を貫いて欲しい。・・・たぶんムリだろうけど。

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【レビュー】輪舞曲(2)
 断言しよう。平野俊一は凄い!!・・・ホント、日本のTVドラマでこれだけの演出ができるというのはもの凄いことだ。明らかに、彼の演出はTVドラマの可能性を大きく広げている。

 今回で言えば、ウエンツ瑛士を竹野内豊が車で追うシーンの、CGのような実写のような、境界線を曖昧にした撮り方から始まって、死体を巡って、「神狗」と警察、さらに竹野内豊が熾烈なデッドヒートを繰り広げる展開に到るまで、一気に画面に引き込まれる迫力があったし、速水もこみちのいる「神狗」本部の深い青を基調とした映像も、しびれるくらいカッコ良かった。また、渡邉睦月の脚本は、決して全てを語らせず、映像の情報だけで見せていく場面が多いのだが、時に「分かりにくいな」と思うほどギリギリの情報しか見せないやり方を取り(画面切り替えの凄まじい速さがそれを加速している)、しかし最後にはきちんと話として繋がるようにまとめ上げている。ここら辺、脚本と演出の共同作業で、ともすれば分かりやすくしすぎの感もある最近の連続ドラマの中では異彩を放つ作りになっていると言えるだろう。

 竹野内豊とチェジウの絡みはまだまだ「さわり」程度だが、シンヒョンジュン(チェジウの店に来る人ですね)との関わりも含め、おそらくこれからどんどん物語の本筋に絡んでくることだろう。今のところ別々に進行している2本の話がどう繋がるか、早く先が見たいと思わされるドラマだ。

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【レビュー】神はサイコロを振らない(1)
 うーん、とっても地味。(苦笑)

 初見の感想がこれかよ!という気は我ながらするが、しかしまあ・・・地味なキャストですな。10~20代男女向けのキャストがほとんどない(強いて言えばともさかりえくらいか)というのも、ある意味凄い。が、しかしこと演技力に関しては、確かなウデを持つ職人ばかり。主演の小林聡美はもちろんだが、今回で言えば、小林聡美を叱る岸部一徳の「イヤなヤツ」ぶりに、特に感心させられた。個人的にこの人については、大昔「悪女(わる)」というドラマで、男尊女卑の権化のような「悪役」をやっていたのが第一印象なのだが、今回はその時を思い起こさせるような役どころ。しかも、それなりに筋の通ったことを言っている役なので(ここら辺の腕前はさすが脚本・水橋文美江)、反発したいのにしきれない・・・という意味で余計イヤーな感じが残る、という「悪役」ぶりを見事に演じきっており、脱帽させられるものがあった。

 話の筋そのものとしても、ともさかりえに「キレられた」小林聡美があっさり「昔の自分を取り戻し」たりしないあたりが、10年という時の重みを感じさせて上手い。初回であっさり東京に帰りそうな小林聡美がこれからどうなっていくのか、ちょっと興味があるところ。

 ・・・あと、佐藤東弥の演出は、旅客機が「消える」場面の演出に違和感がなく(変に作りこみすぎず、シンプルな見せ方がかえって効果的だった)、上手くファンタジーの世界を作り上げている。「西遊記」の澤田鎌作にみせてやりたいところだ。

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【レビュー】白夜行(2)
 ・・・うーん・・・山田孝之も綾瀬はるかも、あんなに迫真の演技をしてるのに(綾瀬はるかの叫ぶシーンはただ怒鳴ってるだけでいただけないけど)・・・物語的にも、早速あんなにも二人が苦しみ、追い詰められているのに・・・ちっとも感情移入できないのはなぜなぜなあぜ??

 ・・・って、それはもちろん、もともとの展開、すなわち11歳で2人がそれぞれ親を殺すという展開に現実味がないからだが(「実社会でありえない」ということではない。フィクションの世界の物語として「説得力が無い」ということだ)、それにしても、同じ山田孝之と綾瀬はるかが主演なのに、「世界の中心で、愛をさけぶ」とのこのあまりの違いはなんなのだろうか。そんなことまで考えてしまった。

 ただまあ、二人の「運命的な関係」にはイマイチ共感しづらいものの、武田鉄矢が2人を追い詰めていく展開には、(サスペンス的な要素として)そこそこ興味がある。粘着質な刑事に武田鉄矢がぴったりハマっているし。というわけで、もうちょっと見てみようかな、というところ。

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【レビュー】アンフェア(2)
 今回感じ入ったのは、小林義則の演出の「緩急の使い分け」の上手さ。冒頭、篠原涼子が西島秀俊を取り調べるシーンのテンポに、まず物語りに引き込まれ、娘とのシーンでは、静かな展開で篠原涼子の「孤独」を浮き彫りにし(でまた篠原涼子が良い表情をするんだ、これが。ホント、このヒロインは魅力的だ)、そしてまた幼なじみである小林麻央が殺されるクライマックスへと上り詰める。見ている側は見事に演出の意図どおり、手玉に取られてしまうわけで、この手腕は絶妙と言うほか無い。

 ストーリー的にも、あの平井という人物(眞島秀和という俳優さん、これまで見たこと無かったです)が真犯人・・・というか本当の「ラスボス」でないことはたぶん明らかなわけで、展開もなかなか速いし、ここからどう転んでいくのか、次も楽しみだ。

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【レビュー】西遊記(2)
 今回は、我ながら不思議なほどすんなりとこのドラマを楽しむことが出来た。それは、おそらく「このドラマはこんなもんだろう」というある種の割り切りが自分の中で出来たからで、他愛の無いコメディ、と捉えれば、相変わらずのセットのショボさも、それこそ笑うしかない安易な展開も許せてしまうから不思議なものだ。・・・まあ、この時点で私の評価にベルリンの壁並みに高い壁・・・というか天井が出来ていることは言うまでもないが。

 ただ、話を単純に面白おかしく楽しめたのは、技術的な要素による貢献も大いにある。前回はショボさばかりが目立った澤田鎌作の演出は、序盤のコメディ部分でありえないくらいハイテンポな作りとなっており、理屈ぬきの心地良さを提供していたし、前回はベタな説教としか聞こえなかった坂元裕二の脚本も、この「単純化された世界」の物語として改めて見ると、今回で言えば「男はつらいよ」的な男の任侠道を、限界まで単純化して見せていることが分かり、それはそれで素直にうなずくことが出来る。逆に、これがなまじ「本格派」のドラマだったら「ふざけんな」という話になるのだが、このような「全てが冗談」という世界観の中でなら、こうした素朴なメッセージも、かえって素直に受けてることが出来るのだから、不思議なものだ。この感覚は、オトナになった今、あえて「まんが日本昔ばなし」を見るのに近い、と言ったら誉めすぎだろうか。

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【レビュー】輪舞曲(1)
 とりあえず、今クールTBSが全力を(前クール同枠の「恋の時間」を完全に捨ててまで!)注ぎ込んでいたと思われるこの「輪舞曲」だが、やはりカネと労力が惜しみなく注ぎ込まれている分、スケール感、特にアクションシーンなどの迫力は凄かった。いまやTBSを代表する演出家と言える平野俊一の演出は、CM前の「暗転」や、暗視カメラ風の映像など、ところどころ「逃亡者」での技法も活用しつつ、さらにパワーアップしており、銃撃戦や、竹野内豊と佐藤隆太が地下鉄から必死で逃げるシーンなどは、息をも尽かせぬ迫力で、画面に引き付けられた。

 ただ、心配なのは物語の方で、「逃亡者」でも脚本を担当した渡邉睦月の脚本は、かなり登場人物の多い脚本を2時間ギリギリでまとめ上げてはいたが、竹野内豊とチェジウが関わりを持っていく過程の描写は、いきなり鏡が倒れ掛かったり反則技の「子犬のエピソード」で引っ張ったりと、あまり魅力的なものではなかった。悪の組織が絡む話の方は、(橋爪功や杉浦直樹という芸達者がいることも含めて)面白そうなのだが・・・でもこの2人の話の方が本筋ですよね!??

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【レビュー】白夜行(1)
 重~い。(スピードワゴン井戸田風)

 ・・・個人的にSSランク評価をつけてめでたく「殿堂入り」となった「世界の中心で、愛をさけぶ」の山田孝之・綾瀬はるかのコンビ再び・・・ということで、個人的には今クール注目度NO.1だったこのドラマだが、何よりの感想はこれ。まあ直接内容どうこうの評価ではないが、木曜9時枠でやる内容なのかという疑問は残る。金曜ドラマ枠の方が良かったのでは・・・。

 さて、その「重い」内容についてだが、原作の設定という「枷」があるとはいえ、やはり11歳の少女を平田満が買春し、それを目撃した息子が殺害、そして少女は母親である河合美智子を殺害・・・という設定は、リアリティとしてギリギリのラインである。もちろん現実に少女買春があるのは知っているが、子役として出ていた2人の感じも含めて(少女の方は「女王の教室」にも出てた子でしたね)、今ひとつ「悲劇」がピンと来ない部分があったのは、このリアリティの問題だろう。現実味がない分、物語の「世界」に入って行き辛い側面は否めなかった。真価が問われるのは、むしろ山田孝之と綾瀬はるかが本格的に登場する次回以降かもしれない。出だしでのこのハンディを取り戻せるだろうか。

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【レビュー】アンフェア(1)
 ドラマの内容がどうこう言う前に、とりあえずあの殺された女子高生萌え~。(流行語)名前も知らない子ですが、なかなかかわいかったですね。1話で殺されてしまうなんてもったいない!

 ・・・えー、気を取り直してドラマの感想に入ると、とりあえず、もっとギスギスした感じのドラマを想像していたので、思ったよりバランスの取れた感じでよかった。特に、篠原涼子の役柄は、もっととがった(見方を変えれば一面的な)役どころかと思っていたが、細かいところ(例えば、瑛太に入館証を渡すときの「ありがとう」という言葉とか)で「柔らかさ」も見せていて、その辺が「リアル」な感じ。よく言われるところの、篠原涼子の魅力である「ナチュラル」さとも合っていて、なかなか魅力的なヒロインだった。

 物語としては、とにかく登場人物が多い!しかもぶっちゃけ地味なキャストが多いため(毒)、ちょっと頭の中ごちゃごちゃになりそうだったが、当然ミステリーとしてはこれくらい伏線が張ってあったほうが面白くなるのは言うまでも無い。秦建日子の原作は読んだことが無いが、私は脚本家としてのこの人の手腕は結構高く評価しているため、今後の展開に期待したいところだ。また、初のメイン演出と思われる小林義則の演出は、極端にとっぴなことはしておらず、緊張感の煽り方もごくノーマルだが、悪くない出来。篠原涼子が「被害者が最後に見た景色」を見る時の演出など、いくつか印象的なシーンがあった。

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【レビュー】西遊記(1)
 新年1発目のドラマはこちらから。

 ・・・ただ、新年早々ダメ出しスタートで大変申し訳ないのだが・・・ロケで撮ったシーンとスタジオで撮ったシーンの落差はもう少し何とかならなかったのだろうか??なんだか、スタジオのシーンになるたびにはいはい、今からスタジオ撮りですよーと耳元で大声で怒鳴られてるような気がして、随分と興ざめだった。香取慎吾が筋斗雲に乗って駆け巡るシーンとか、その手のCGを使ったシーンには、手間もカネもかけられているようなのだが、いかんせんスタジオ撮りのシーンのまるでコントのようなセットむき出し感は拭い去りがたいものがあり、ドラマ全体のクオリティを大幅に引き下げている。ここら辺、演出はフジのエース格である澤田鎌作なのに、かなり失望させられる出来と言わざるを得ない。そりゃ予算の問題もあるし、全部が全部思い通りにはいかないだろうが、その分はフィルムの質感を工夫するとか、撮り方でいくらでもやりようがあるだろう。

 また、話の筋としては、いきなり深津絵里たちが「一行」として冒険をしている途中からのスタートだったため、彼らの関係性が分かりづらい難点があった。香取慎吾と深津絵里の関係については今回物語の中で説明があったが、内村光良と伊藤淳史のキャラクターについてはほとんど触れられないままだったので、一つ一つの行動原理(ex.敵を前に逃げ出すのか、戦うのか)が分かりづらく、若干バラバラな印象を受けた。

 香取慎吾の演技は「人にやさしく」の時と何も変わってねーという印象を受けたが、孫悟空の無邪気さと凶暴性を表現する意味では悪くない。今回の物語の中ではその一端が伺えたが、今後こうした点を掘り下げていけるかに、ドラマとしての出来が、少なくともあまり期待できない殺陣のシーンよりは大きくかかっているのではないだろうか。

テーマ:西遊記 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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